漢方薬局２代目薬剤師の挑戦！

ヤフーニュースに漢方薬とアルツハイマーについての研究が載っていました。

アルツハイマー病とは加齢に伴い脳が萎縮していく病気で、高齢者の認知症の原因として

最近増えてきている病気です。　現代医学をもってしても原因が不明で、したがってこれといった

薬がありません。

今回ニュースになったのは、漢方薬の抑肝散（よくかんさん）というものです。

過去にもテレビなどで何回か取り上げれているので、当店でも服用中の方が数名います。

もともとは、子供の夜泣きや疳の虫を取るのにつかいますので、脳の病気であるアルツハイマーにも有効なのも納得できます。

ただ、原因の分かっていない病気なだけに、漢方がどうやって効いているのかも不明でこれからの解明が期待されます。


  

花粉症の相談が連日多いです。

洗ったばかりの車が一晩のうちに花粉で黄色くなってしまいます。

花粉症は初期の症状はくしゃみや鼻水が中心ですが、遅れてくるのが鼻づまりの症状ですね。



ヤフーでこんな記事が有りましたよ。
引用
花粉症の季節がやってきたが、「dwango.jp☆取放題DX」で鼻づまりが解消されるという着信音「鼻がスッキリとおる着信音」がリリースされた。

　「鼻がスッキリとおる着信音」は、着信音の音程にあわせてハミングする、鼻骨や鼻のよこにケータイを当てバイブで振動させることで、鼻づまりが解消されるという。男性用、女性用と分かれており、男性は“ラ”の音（440Hz）、女性は“ド”の音（523Hz）で共鳴させることにより鼻の通りを良くするのだそうだ（効果には個人差がある）。

とのこと。
ネタのレベルかも知れませんが、試してみてはいかがでしょうか？  

スギ花粉による症状がだんだん重症化してきているようです。

先週くらいまでは鼻水やくしゃみが中心でしたが、昨日くらいから鼻づまりや目のかゆみを

訴える方が増えてきました。

先日、抗ヒスタミン薬は鼻づまりには効果が期待できないと書きましたが、新薬では

抗ロイコトリエン薬なるもので、鼻の中のむくみ（鼻づまり）を解消させます。

ところがもうすでに症状が激化し、この薬でも鼻づまりが改善しない人の相談が出てきました。

鼻づまりは呼吸が苦しくなり、口呼吸で喉は荒れる上に、薬で粘膜は乾きやすくなるため

症状の悪循環に陥りやすいです。

そこで漢方で何か無いかという相談を受けます。

漢方では辛夷（しんい）という生薬が鼻づまりの定番薬で、体質にあった漢方処方に混ぜて使います。

鼻粘膜のうっ血をとり、鼻づまりから来る頭痛にも有効です。

新薬でなかなか鼻づまりが良くならない方は、一度漢方を試してみるといいかもしれません。

近くの薬屋で聞いてみると出してくれると思いますよ。

  

最近は部屋にカレンダーを飾らなくなったせいか、今日が何の日だったか余り意識する事がなくなりました。

朝から車にこびりついた花粉と黄砂を洗い流しながら「いったい今日は何で休みなんだ？」と思っていました。

今日は建国記念日だそうです。建国記念日の由来も知らなかったのでついでにチェック。

建国記念日とは
日本の国民の祝日の一つ。日付は2月11日。かつての紀元節。『日本書紀』にある神武天皇が即位したとされる日（辛酉年春正月、庚辰朔）に由来している。正確には建国記念の日。

だそうです。明日には　いや　　午後には忘れてしまいそうな由来でしたが一つ偉くなった気がしました。







  

ようやく杉花粉シーズン到来ですね。
花粉症の方にとっては最悪な２ヶ月です。

今日も花粉症でお悩みの方の相談を受けましたが、抗ヒスタミン剤は使いたくないとのこと。

理由を尋ねると、「眠くなるし、粘膜が乾いて困る」とのこと。

抗ヒスタミン薬といえば鼻炎薬の定番ですが、くしゃみや鼻水には有効だが、鼻づまりには余り効果がありません。
これは抗ヒスタミン薬が作用を及ぼせない場所で鼻づまりが起きているからです。

また眠気の副作用については脳内への抗ヒスタミン薬の作用によるものです。

都合よく鼻の中だけに効いてくれればよいのですが、内服薬は基本的には全身の血液循環に乗りますので、当然脳にも届いてしまいます。眠気だけでなく記憶力や集中力の低下を引き起こすのはこのためで、効き目がシャープな分だけ

副作用もシャープな訳です。

また粘膜が乾いてしまうのは、抗ヒスタミン薬が鼻水の蛇口を閉めてしまうからで、これも鼻だけでなく口の中の蛇口も閉めてしまいます。ドライマウスのかたにとっては辛いところです。


抗ヒスタミン薬、いい薬ですが副作用も多いため、使用は必要最低限が良いですね。

＊市販の鼻炎薬一日分には一般に栄養ドリンク１～2本分のカフェインが眠気予防として入っています。
コーヒーやドリンクの愛飲者は、鼻炎薬との併用によりカフェインの過剰摂取にお気をつけ下さい。  

医薬品のネット販売について、関係省庁での議論が活発になってきています。

新聞やテレビでも報道される機会が多くなってきましたので、耳にされた方も多いかと思います。

市販薬（病院で出される医療用とは別に）のインターネット販売について規制をかけようする政府と

安全性を担保したうえでネット販売の既得権を維持していきたいとするネット薬局との意見が対立が報道されています。

市販薬をネットで大量に購入し、誤飲による事故や自殺がある一方、規制することで僻地や体の不自由などが理由で薬が手に

入らないなどの不便さも生じてしまうという矛盾があるのも事実です。

難しい問題ですね。僕が僻地に住んでいて薬が手に入らないとなると、ネット販売で購入するでしょうし、、。

一方薬剤師としては過誤や自殺などは防ぎたいものです。

先日不妊症の漢方相談を受けました。その方は病院でボルタレンという痛み止めを服用しているとのことでした。

この薬、妊婦さんの服用は禁止されていますが（胎児への影響のため）、本人はそれを知らずに子供が欲しいと言っています。

ネット販売どころか医師から対面処方された薬ですらこのような事があります。

また、冷え症なんですと言って聞いてみると、月のうちの半分は痛み止めを服用している方がいました。

痛み止めは熱さましにも使われるように、過剰に服用すれば低体温を起こします。この方は痛み止めの服用を減らすことで

冷え症は徐々に良くなってきました。

また、中枢作用のある市販薬への薬物依存も一定数は確実にいます。

正直なところ、地方の小さな薬局でも、このような話は枚挙にいとまないのが事実です。

自己責任と言って服用する側にすべてを押し付けるのではなく、それを取り扱う専門家にも果たすべき責任は高まってくるでしょうね。またそうあるべきなんです。



  

先日北海道出身の方とお話をしていたら花粉症の話になりました。

北海道には杉の植林が少ないため、スギ花粉症の人はほとんどいないと言うことです。

北海道は台風は来ないしゴキ〇リもいない上に、花粉症も無くて、うらやましいと思ったほどです。
ところが、花粉症については白樺の花粉症というのがあるそうです。

けっこう発症する人が多くなってきたとのことで、さらにおまけが付くそうです。

そのおまけとは、バラ科の果物が一切食べられなくなるそうです。

喉のあたりがピリピリしてきて、体調が悪いときほど症状も出やすいとの事。

バラ科の果物といえばリンゴ、モモ、サクランボ、ナシ、イチゴ、ウメなど身近なものばかり。

これらの果物の中には、白樺の出すアレルギー物質と非常に近い物質が含まれているからだそうで、加熱調理すれば平気だそうです。


秋のブタクサアレルギーの方は、ウリ科のスイカやメロン、キュウリがだめとは聞いた事がありますが、恐るべし白樺！！ですね。  

インフルエンザの流行が先日確認されたそうです。

漢方薬局といえども、マスクは無いか？　なんか良いのは無いか？と問い合わせを受けます。

今年は、新型インフルエンザの流行を特集した報道や番組のせいか、例年よりも多く問い合わせがある気がします。




以前も載せたインフルエンザウイルスの写真です！！

気持ち悪いですね、、。




今現在、インフルエンザの特効薬というものはありません。
予防接種やタミフル（抗インフルエンザ薬）などが精一杯で、感染や流行を防ぐ決定的なもので無いのです。


漢方の世界でも同様ですが、漢方版のタミフルとでも言いましょうか、似たようなものがあります。

板藍根（ばんらんこん）といって、藍染めの藍（あい）の根っこが由来の植物です。
ジーパンの染料になる藍ですが、色は茶色です。飲んだら口の中が青く染まってしまう事はありませんのでご安心を。
数年前に中国で鳥インフルエンザが大流行したときに、中国政府が国外に板藍根の流出を制限したほどのもので、知っている方もいるかと思います。

科学的には抗ウイルス活性があることが解っているそうです。

日本では健康食品として薬局で手に入れることが出来るので、心配な方は服用されるといいですね。
  

先日都内の相談者の方からのメールで知りました。

隣県の山梨県でインフルエンザが流行っているそうです。

このインフルエンザ、やがては突然変異体が生まれ、パンデミック（爆発的な流行）を起こすと言われ、最悪のケースで国内では６０万人超の死者が出ると予想されています。パンデミックが今年とは限りませんが、早かれ遅かれおとずれるとの事です。


左がインフルエンザウイルスの画像です。何か気持ち悪いですね。

ウワぁ～恐ろしい！！　と言っても始まりませんが、やっぱり予防に勝る治療は有りません。





一般的な予防法です。

①栄養と休養をしっかりとる。
②人ごみを避ける。
③適度な温度、湿度を保つ。
④手洗い、うがいをしっかりと。
⑤マスクの着用。
だそうです。免疫の弱いちいさい子やご高齢の方と生活している人は、自分はもとより周囲の方への配慮が必要です。
　　ソースはこちら。

予防注射が嫌、タミフルは怖いなどの理由で、相談者の中にも不安を訴える方がいます。

僕がお伝えしていることは、上の項目もそうですが、とにかく体を冷やさないで、と伝えています。

体が冷えると免疫が落ちることは洋の東西を問わず言われていることです。
冷やさない、冷えたらお風呂や食事などで暖まることが重要です。

  

ストレス、この言葉をきいてどんなイメージを持つでしょうか？

人によってこの言葉の使われ方はまちまちですが、日常の会話の中に良く登場しますね。

外来語の認知度は、インターネットの普及の影響で、「ウェブサイト」「ログイン」「ダウンロード」など、その方面の言葉が目立っていますが、外来語の認知度NO１は、なんと「ストレス」だそうです。

調査の対象は官公庁の白書などでよく使われる６０語で、ストレスは認知度、理解度、使用度で“三冠王”だそうです。
１２０語を対象に同じ調査を行った１４年度もトップとなっており、「社会状況が色濃く反映されているのでは」と文化庁国語課談、とのこと。

漢方相談をしていても、このストレスと言う言葉が頻繁に登場します。
病気に関するストレス、仕事、家庭、人間関係など多岐にわたりますが、これから寒くなり、師走に入れば気忙しくなりますから、なるべく大きすぎるストレスとは関わり合いたくないものですね。  

　最近、涙を流しましたか？

「そう！目にごみが入った時」　　「玉ねぎをむいたとき」　　なんて答えている人と、悲しいとき、うれしいいときに流れる涙には違いがあるそうです。

１つは「基礎分泌」と呼ばれる涙で、いつも目の表面を覆っていて、目を乾燥から守ると同時に、酸素や栄養素を運んでいるそうです。１日に約１mlぐらいで、これが少ない人がドライアイです。

もう１つは、「刺激性（反射性）分泌」で、目にごみ、玉ねぎなど目に入った異物を洗い流すためと、感情がたかぶった時にでる涙と２種類あるそうです。涙は血液に含まれる血清とほとんど同じ成分で目の健康を保ってくれています。



漢方相談をしていると、時々相談者の感情が表に出てきてしまい、泣いてしまうことが有ります。
傍から見ていると、僕が泣かしているかのような構図ですから、絵的に僕もしどろもどろになります。

ただこの感情の涙、ストレスにより生じた化学物質を対外に排出する働きがあると考えられているそうです。専門家の間では、涙のストレス解消効果にはまだ仮説の域を出ていないそうです。

泣いている人を見かけたときは、そっと見守ってあげて、涙を流させてあげたほうが良いかもしれませんね。  

統計的に平均的な町を皆さんはご存知ですか？
静岡県も平均的といえばそうですが、、。いろんなものがテスト販売されてますしね、、、。

　九州は福岡県の福岡市に隣接した人口約8,000人の糟屋郡久山町があります。この町の特長は、全国平均とほぼ同じ年齢・職業分布を持っていて、偏りの少ない平均的な人達が住んでいる町だそうです。

実は医療の世界でも、さまざまな研究にこの平均的な町が調査の対象として活用されています。

この町の死因の解剖検査に基づく調査から、この40年間に脳卒中による突然死は約7分の1に激減し、代わって心臓疾患による突然死が急増していることが分かったそうです。

降圧薬による高血圧管理が進んだ一方で、生活習慣の変化で肥満や糖尿病などの代謝性疾患が増えつつあることが背景にあるようです。

静岡県での物品のテスト販売調査ではないですが、この久山町の調査結果も、統計的には侮れませんね。  

日常的に笑うことは健康維持に大切である、と言う認識は最近巷にも浸透してきたかと思います。

笑うことと健康を本気で科学している人たちが世の中にはいるそうです。

日常で１日1回しっかり笑うことで糖尿病の患者さんの食後血糖値が下がるという研究結果が、東京女子医科大学で開かれた「笑いと健康学会」で発表されました。

なんとも迷信くさいことを、、、と思われるのが関の山ですが、

そこでの結論は

笑いによる筋肉運動でエネルギーが消費され血糖値が下がったのではないか。と言うものだったそうです。

なるほど、、と思う一方、余りに淡白な結論に拍子抜けしてしまいました。

笑うことで免疫力が高まり、体の糖代謝が盛んになり、血糖値が下がった、、なんて気の利いたことを言ってくれたら、人体の不思議やロマンを感じますね。

ですがそこは科学、理論だった説明や証拠が求められますからね、、、、

病気が良くなる、不調から立ち直ると言うのは、今の科学だけでは説明付かない人体の不思議やロマンの部分にヒントがあるような気がします。。

  

　人生の４分の１～３分の１は、寝ていると言われています。
生きていくうえでは、欠かせない睡眠です。睡眠中の体はただ休んでいるだけのように思いがちですが実はそうでもないらしいのです。たしかに意識は「う～ん、よく寝てリフレッシュ」と感じます。

　でも実は、体の中の活動は見た目以上に忙しい体を守るため一生懸命働いています。肉体労働でもないのにいつも疲れちゃって仕方がない、なんて方は睡眠に問題があることも相談中にはしばしば見受けられます。

ちなみに静岡県調査によると県民の3人に1人は十分な睡眠がとれていません。個人差はありますが、必要な睡眠時間は若い人ほど長く、10代で8～10時間、20～50代で6.5～7.5時間、60歳以上で6時間弱だそうです。


　睡眠三つの役割は

①まずクールダウン。脳は常に酷使されてヒートアップ気味、睡眠中はクールダウンさせる大切な時間です。人間の睡眠自体、発達した脳を効率的に休ませるために進化してきたと言われています。

②次に修復、再生。日中の活動で傷つき消耗した細胞や組織の修復が、眠っている間に行なわれ、素材となるたんぱく質の合成は、睡眠中に高まります。睡眠が不足すると修復時間も間に合わず、心身のメインテナンスが不完全に終わってしまいます。

③そして、明日への備え。眠りの後半になるとコルチゾールというホルモンが増え、やる気やストレスの抵抗力、免疫力などを強化し明日へと準備をします。逆に、睡眠に不足や障害が生じると、メタボ、便秘、肌トラブル、免疫力ダウン、うつなどの不調が起こることが考えられます。　　

健康維持だけでなく、美容やアンチエイジング（抗加齢）など視点からみても、睡眠はどんな薬より効果的なサプリメントですね。  

漢方をはじめとした東洋医学には専門用語がいっぱいですね。

僕も相談者との会話の中では無意識のうちに連発してしまうことがあります。
しまった、と思いすぐにフォローするのですが、、、。

医療用語も専門性が高く、知ってるようで知らない用語や間違えてつかわれている用語が多数あるとして、国立国語研究所が医療の専門用語についての言い換えを近々まとめるようです。

漢方薬の効能効果（箱の裏に書いてある）に書かれた解りにくいものとして、こちらは良く質問を受けます。

血の道症
生理、妊娠、出産、産後、更年期などの女性ホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状や、身体症状を言います。

しぶり腹
便が残る感じが有り、くりかえし腹痛を伴う便意を催すもをさします。

くさ
残念なネーミングですが、湿疹や皮膚炎をさします。

胃アトニー
胃腸の虚弱体質をさします。胃下垂（胃の位置が下方に下がってしまっている）を含むこともあります。

など色々あります。
相談中はなるべく専門用語をつかわない相談を心がけたいものです。